ハッカソン形式の合宿研修を南房総でやってみた!
- AI
- チームビルディング
- ハッカソン
- マーケティング
- ワーケーション
- 企業合宿
- 企業研修
- 地域課題
「ハッカソン」という言葉をご存じでしょうか?プログラムの改良を意味するhack(ハック)とmarathon(マラソン)を組み合わせた造語で、主にプログラマーやデザイナーが決められた期間集中してアプリケーションやサービスを開発するイベントを指します。
コンテンツマーケティング会社である株式会社日本SPセンターでは、2年前からハッカソン形式の合宿研修をおこなっており、2024年は南房総で研修を行いました。
今回は、ワーケーションの新しい形とも言えるハッカソン形式の合宿研修の様子をご紹介します。
多様なメンバーでの4泊5日
株式会社日本SPセンター(以下NSPC社)は東京と大阪にオフィスを構え、企業向けのマーケティングリサーチから戦略立案、コンテンツ作成、継続的な運営最適化までを請け負う、コンテンツマーケティングを強みとする制作会社です。
今回の日程は4泊5日。参加者は年齢も勤続年数も異なる男女合わせて7名でその他にサポートとして3名が同行。南房総市富浦エリアの「ハラオカハウス」を拠点として合宿生活を送り、テーマに合わせたマーケティングとコンテンツ企画提案までを行いました。
大きな目的は、NSPC社が追及するコンテンツマーケティングの研究と実践の場とすること。特に今年は、最新の生成AIツールを活用した最先端の手法を使うことに取り組みました。
生成AIツールとは、チャットGPTに代表される人工知能システムの一種で、データの学習などによりコンテンツ生成を行うツール。今回は、『もうひとりのメンバー』として生成AIが加わり、外部データはもとより、ヒアリング結果や参加者のアクティビティ体験レポートなどを学習させて活用したそうです。
参加メンバーからは「南房総の海や山など自然あふれる環境の中で、最先端の技術である生成AIとの共同作業をするという感覚が面白かった」という感想もありました。
地域課題に取り組む意義
今回のテーマは『ヤマナハウスのプロモーション』。ヤマナハウスとは南房総市三芳エリアで都心と南房総をつなぐ交流拠点で、古民家と里山のDIY活動、里山でのアクティビティ提供、地域課題を学びながら自給自足スキルを身につける「ヤマナアカデミー」をはじめとした地域資源を活用した個性的なイベント運営などを行っています。このヤマナハウスが抱える課題は、若年層の参加が定着しないこと。この課題解決に向けたヒアリング・マーケティング・コンテンツ作成と提案を行いました。
具体的にはヤマナハウスの若年層へ向けたプロモーションをテーマとしていますが、少子高齢化と人口減少を大きな課題としている南房総地域全体にも関連するテーマで、地域創生へむけた目線も加わる形になりました。
合宿中は、ヤマナハウス関係者や地域プレイヤーへのヒアリングはもちろん、地域を知るためのローカルツアーやヤマナハウスが提供する里山体験アクティビティも実施。狩猟・ジビエ体験と野草・発酵料理体験という二種のアクティビティで、リサーチとリフレッシュを同時に叶える機会になりました。
今回の企画を担当した田所浩之さん(情報戦略室・室長)は、
「テーマに関しては、普段とは違うビジネス領域であるスモールビジネスに地方創生の意識を加えた形を取りました。コンテンツマーケティングと地方創生は親和性が高いと考えており、南房総は現地で地域課題や地方創生に取り組むステークホルダーが身近にいて直接話が聞けるという環境が魅力的でしたね。通常の仕事では、自分たちの仕事がどのように役立ったのかが分かりにくいので、今回のように成果が直接届けられるというのは良い経験になったと思います」
実際に、最終日のコンテンツ提案プレゼンには、ヤマナハウス関係者に加え、自治体担当者も聴講に訪れました。
プレゼンでは、ヤマナハウスの現状理解から課題解決の方向性とターゲットの決定、今の価値とこれからのターゲットの比較分析があり、ブランディングテーマと2種のターゲットペルソナに合わせたコンテンツ(体験メニュー)提案までが行われました。
ヤマナハウス関係者からは「深い分析力があり驚いた」「定量的な資料を交えての、俯瞰的に現状整理をしてもらい、それを踏まえた提案で非常に参考になった。満足度の高いプレゼンだった」、自治体担当者からは「市の現状とかぶる部分もあり、興味深い提案で非常に参考になった」などのコメントがありました。
合宿型企業研修を終えて
参加メンバーからは、
「海が目の前の環境で仕事や共同生活ができ、貴重な体験になった」
「田舎のおばあちゃんの家で過ごすような感覚だった。作業をしながらも、海に入ったりBBQをしたり、夏休みのように過ごした5日間だった」
「これまで生成AIをじっくり使ったことがなかったので、今回のような機会があり、理解が深まった。実際の業務でも積極的に使っていきたいと思う」
「思っていたよりも都心から近くて驚いた。南房総を訪れるきっかけになった」
「南房総の『なにもない』感じがとても良く、大きな魅力に感じた。また、その中で色々なものを自分たちで作り出す広い意味でのDIYを知り、新しい価値観を知れた」
「弊社の社員のようなマーケッターや技術職はリモート可能で二拠点しやすい職種なので、二拠点生活のイメージも膨らんだのではないかと思う」
などの感想が寄せられました。
南房総ワーケーションでは、企業研修へのお手伝いも柔軟に行っています。南房総の自然や充実したアクティビティをもとに、企業価値を高める取り組みをしてみませんか?