南房総だからこそ!人事からみた社外フィールド研修型ワーケーションの魅力
- グループ討議
- コミュニケーション
- リーダー育成
- 企業研修
- 地域課題
- 異業種交流
- 越境学習
企業が若い優秀な人材を育成するには、取締役や人事を担当する部署をはじめ、社内の理解が必要不可欠です。今回は、南房総で実現した「社外フィールド体験型リーダー育成研修」をご紹介するとともに、人事担当者から見たその魅力をお伝えします。
「日常とは違う場所で、多様な人と議論し、主体的に考える」をテーマに
今回「社外フィールド体験型リーダー育成研修」を南房総で実施したのは、物産展などの催事を企画運営する株式会社アドトップ。年間延べ1500日間以上の催事を手掛けるという多忙な社内から、20代~30代のリーダーが4名選出され、参加となりました。研修を手掛けたのは、都市部と南房総をつなぐ「シェア里山」を運営し、関係人口の増加や地域課題への新たなアプローチをおこなうヤマナハウス。移住者・2拠点生活者・地元プレイヤーなど多様な属性のメンバーが在籍し、地域とのさまざまなパイプを持つヤマナハウスならではの研修内容となりました。
1日目は、のどかな里山にかこまれた築300年の古民家・ヤマナハウスでの地域課題についての講話やヤマナメンバーを交えたグループ討議がおこなわれ、発表、フィードバックまでしっかりおこなわれました。そのあとは、里山の恵みを南房総で活躍する里山料理人の料理に舌鼓。新鮮な空気が流れ、虫の声が聞こえる里山の古民家での業種や年齢の違うヤマナメンバーとの交流は、若きリーダーたちには、いろいろな意味で刺激になったようでした。
2日目は、南房総エリアで地域内外のファンが多い安西農園へ移動。生産者自らが発掘した販路やブランディングへの意識など、現場でナマの声を聞きました。そして、この日のグループ討議は「新しい形の物産展」。昨日からの経験や今まで培ってきた知識を元に、「新しい」を主体的に考える討議・発表は、真剣でありながらワクワクとした参加者の目の輝きが印象的でした。
研修最後は南房総のフォトスポット・原岡桟橋で、地域課題である空き家対策に取り組んでいる物件などを見学、珍しく荒波の立つ桟橋を散歩したりなどリラックスしながらも、自分を振り返り時間を持ち、南房総を後にしました。
お金と時間をかけて、わざわざ南房総で研修をおこなう価値がある
研修を実施した株式会社アドトップの代表取締役・寺田武弘氏と人事担当の平山朋美氏は、「同じ時間、同じお金をかけても、都会の会議室では得られないものが南房総にはある」と感じて今回の研修を決めたそうです。きっかけは千葉県が主催するワーケーションモニターツアーでヤマナハウスを知ったこと。里山の中で幅広く多様なネットワークとコミュニティがWinWinの関係で築かれていることに驚き、新しい視点として社員たちに刺激を与えられるのではと感じたそうです。
アドトップ社では、ひとりの営業社員が常に4,5箇所の催事を運営し、次の催事企画も抱えているという多忙な企業。ルーティーンをこなし効率的に仕事を進めていくことが求められることが多い中、効率だけではなく、仕事から離れて自分を振り返るような時間を持たせるべきだと、今回の研修を決断しました。半年以上前から社内ではこの研修に取り組む時間を確保するため、仕事の調整や不在時の引き継ぎをおこなったそうで、その中でも今までの仕事ではなかったコミュニケーションや仕事の整理、時間の使い方のメリハリにつながったといいます。
寺田さんと平山さんは、「環境が変わり、関わったことのない人たちと一緒に討議を行うことで、今までの仕事とは違った緊張感や刺激がうまれ、自信や知的好奇心、創造力が育つ実感が、本人たちにもあると思いますし、私自身にもありました。人的資本形成のための研修は意味がないとダメだとおもうので、思い切って時間を作り、南房総で研修をおこなうことができて、とても良かったです。社員の新しい面も見ることができ、経営者としてもプラスになりました。社内調整は大変ですが、こういった本当に価値のある研修をおこなうことが、会社の成長につながると思います」
参加した社員からは
「毎日忙しく、インプットは多いがアウトプットする機会が少なかったので、よい機会でした。自分の興味の幅も広がったように思います」
「異業種の方々とお話しする中で、アイディアが意外な所へ転がりつながっている感覚がおもしろかったです。今後にも生かしていきたいです」
「仕事がルーティーン的になっていた中、今回の研修は新鮮で、入社時のワクワクした気持ちを思い出すことが出来ました」
と誰もがリラックスした笑顔で研修を振り返りました。
社外フィールド研修型ワーケーションの魅力
今回の社外フィールド研修には、実施者・参加者が感じるメリットが多くありました。それは、単純に環境を変えるだけではなく、南房総の持つ多様なコミュニティ・人材や考え方の豊富さが活かされてこそだったのではないでしょうか。
また、こういった研修の実施には、企業の代表や人事担当者の深い理解と決断が必須です。今回の事例を参考に、社外フィールド研修型ワーケーションを検討してみてはいかがでしょうか?南房総ワーケーションコンシェルジュが、しっかりサポートし、価値ある研修を提案します。