次世代リーダーをワーケーションで育む「企業研修型ワーケーション」のメリットとは
- チームビルディング
- 人材育成
- 企業研修
- 地域交流
- 大企業
- 課題解決
- 里山
次世代のリーダー育成は企業にとって必要不可欠です。その人材育成ツールのひとつとして企業研修を採用している企業は多いでしょう。その中で、新しい企業研修の形として注目されつつあるのが「企業研修型ワーケーション」。ワーケーションならではの地域との交流やアクティビティを通じて多様性を学び、次世代人材の育成やチームビルディング、企業価値の向上などを目的としています。
今回ご紹介するのは、2022年に千葉県南房総市でおこなわれた社会課題への解決提案を異業種のチームでチャレンジする「ALIVEプロジェクト」。社会課題を持つ現地と大企業のある都心の二か所を行き来して実施する、「企業研修型ワーケーション」とも言える形式のプロジェクトから、その可能性をお伝えします。
ALIVEプロジェクトとは
ALIVEプロジェクトとは、2017年に始まった一般社団法人ALIVEが提供する「日本最大の異業種混合の社会課題解決プロジェクト」です。異業種の企業から参加者を募り、異セクターの社会課題についてチームでの解決提案をしていく約3か月にわたるプロジェクトで、リアルな社会課題への貢献とリーダーシップをはじめとした人材育成研修の要素を持っています。
2022年1期である今回は、南房総観光協会が協力し、南房総ワーケーションの施設でもあり都会と千葉・南房総をつなぐハブとしての役割も持つヤマナハウスを会場に「日本の里山を持続可能にしていきたい 〜企業にとっても魅力的なシェア里山とし、里山の素材を使って多様な商いを考える」をテーマにして6月~8月に開催されました。
社会課題を体感しながら学び、気づく
ALIVEプロジェクトはいわゆる「正解」が用意されている一般的な研修とは大きく違います。それは、現地に足を運び当事者に話を聞いて、まだ正解のないリアルな社会課題を体感しながら、解決提案までを異業種のチームでおこなう点。「課題の本質」を捉え、チームで解決提案へアプローチすることを大切にしています。
ヤマナハウスでも、裏山に汗をかきながら登って獣害について話を聞いたり、のこぎりを使って山の手入れをしながら里山管理を学んだり、食べられる野草を観察しながら歩いたり。
または、昔ながらの綿花を使った糸づくりをしたり、田舎では必須の草刈り機を操ってみたり、獣害対策のひとつでもあるジビエBBQを楽しんだり…。いつも住んでいる都心とは全く違う実際の里山を体感してインプットした後は、広い庭のテーブルで鳥の声を聞きながらのブレストやたき火を囲んでの意見交換でアウトプットしていきます。
参加者は、やり馴れた「いつもの仕事」ではなく、慣れない環境での体験をしながらダイバーシティなチームで協力することで、自分自身の強みや思考の傾向に気づき、役割を持ったチームビルディング能力・マネジメント能力・解決能力などを磨くことができたのではないでしょうか。
ヤマナハウスでの様子は動画「南房総で里山をシェアする。~里山は都会と田舎の架け橋~」もご覧ください。研修の内容に加えて、参加者の柔らかい表情、里山の美しい景色と音色をお楽しみください。
企業研修型ワーケーションの可能性
ALIVEプロジェクトで重要視されているように、多様な価値観が生まれている現代において、課題に対する「正解」はひとつではなく、課題の本質を見抜くことが大切です。そのためには、柔軟で能動的なリーダーシップやメンバー間の自由闊達なコミュニケーションを育てる人材育成が必要です。
南房総には自然の多様性に対し、人の知恵で手を入れて自然と共存してきた里山があります。その里山を感じることで、現代社会の多様性への気づきを得ることも可能です。また、都会では体験できない里山の自然を活かしたアクティビティは、コミュニケーションツールとしても秀逸です。
さらに、ヤマナハウスをはじめとした地域課題を感じられる施設やアクティビティが充実し、都心からの移動距離も短い千葉の南房総ワーケーションなら、自社のワーケーションの方向性を見極めるためのワーケーションにもおすすめと言えます。
今の時代に合った柔軟な思考を持った次世代をリードするリーダーやチームの育成に、千葉・南房総での「企業研修型ワーケーション」をぜひ検討ください。