特集

Feature

南房総ワーケーションの体験レポートや
最新情報をお伝えします。

手を動かすことからはじまる「房総クラフトツーリズム」

  • クラフト
  • 企業研修
  • 共創
  • 地域課題

近年、新しいワーケーションの形として研修型ワーケーションをおこなう企業が増えています。

求めるものは企業によって異なりますが、リフレッシュ・チームビルディング・人材育成・CSRといったテーマが多く見受けられます。

今回は、研修型ワーケーションで求められることの多いテーマにピッタリの「房総クラフトツーリズム」と銘打った“地域素材と手仕事”を軸にしたサステナビリティ研修プログラムをご紹介します。

房総クラフトツーリズムの特徴

房総クラフトツーリズムの大きな特徴はふたつです。

まずひとつは「クラフト」。忙しい日常ではなかなかできない「実際に素材に触れて手を動かして作ること」を通じ、仕事では受け身になりがちな個人の自主性や感性を呼び覚まします。さらに、作業でのコミュニケーションや共感でチームの関係性のリフレッシュにつなげます。

もうひとつは「共創」。非日常である房総の自然や職人に出会い、リアルなサステナビリティや社会課題を体験や対話で学びます。その学びから、多様な価値観の認識や新しい視点、創造力を獲得し、新たな事業の可能性や地域との関係性を共創する場を提供します。

このプロジェクトは、地域の特性を活かしたユニークな活動を独自のセンスで展開し自らの拠点も持つ、YANE Tateyamaの田村仁さん、伝右衛門製作所の大阪谷未久さん、ヤマナハウスハラオカハウスの永森昌志さんのコラボレーションによって立ち上げられました。

海と山が近い房総半島の地理を活かし、街(YANE Tateyama・伝右衛門製作所)・海(ハラオカハウス)・山(ヤマナハウス)の三つの拠点を使った房総の新しいツーリズムとしてスタートしています。

プログラムモデルとして、

A.モノづくりで地域を深堀る『企業合宿』
B.地域資源で新たな価値を生む『企業研修』
C.非日常で自分とチームを整える『リトリート』

を準備し、その他要望に合わせてツアーを構築しています。

モニターツアーを実施

プロジェクト始動に伴い、2月中旬にモニターツアーがおこなわれました。

参加したのは千葉県千葉市に本社のある勝又自動車ソリューション開発室に所属する11名。「竹」をテーマにしたいというリクエストを受け、オリジナルの一泊二日のプログラムを企画・実施しました。

一日目はあいにくの雨天でしたが、里山にある古民家ヤマナハウスにて、テーマに関する座学と真竹のお箸づくりのクラフトワーク、チームに分かれての「竹害対策」ディスカッションがおこなわれました。

晴れ上がった二日目には、ヤマナハウスのユニークな試みが点在する里山を見学し、竹林で竹を切るなどの整備体験。後半は伝統的工芸品である房州うちわのクラフトワーク、最後に前日のディスカッションをまとめたプレゼンタイムが設けられ、ツアーを締めくくりました。

参加者のアンケートでは、「このような滞在やものづくりの体験は、個人の経験として意味のあるものだと感じますか」の問いに全員が「感じる」と答えており、効果が実感できるツアーになったと思われます。

参加者からは「雑談も含め、業務とは少し離れたテーマで話をすることができ、普段は感じない同僚のキャラクターに気付かされてとても良い体験となった」

外の世界を知り、多様な人と関わることは、ソリューションを生み出すうえで欠かせない価値だと改めて実感しました」

「普段と異なった環境によりメンバー全員が真剣に、また役にたつアイデアや動きを取ろうとする、そんな姿をそれぞれが感じられたことが1番の収穫だと思います」といった感想が聞かれました。

ツアーでクラフトワークをおこなった大阪谷さんは「素材とその環境について知り、自分の手を動かして、素材を価値あるものに変えていく一連の流れを実感をもって体感してもらえた部分が一番良かったのではないかと思います」と振り返りました。

房総クラフトツーリズムのこれから

最後に、プロジェクトに関わる三人に房総クラフトツーリズムについて聞きました。

大阪谷さん「自分の工房でも企業の方に『会社としてCSR的に房総地域の地域課題に関わりを持ちたいが、接点がなく困っている』というお話をいただくことが複数あり、ニーズを感じてプロジェクトに参加しました。このプロジェクトがきっかけになり、企業研修型ワーケーションなどのBtoBのつながりから、最終的にBtoCのつながりになり、地域のリピーターになってもらえたら良いなと思います」

田村さん「今回のモニターツアーのように、テーマに合わせて組み合わせるプログラムアイディアはすでに多く用意してあります。今後も要望に合わせて、さまざまな形で房総を知って楽しんでもらえるツアーを作っていきたいですね」

永森さん「これまで、房総地域のアクティビティというと、アウトドアコンテンツがほとんどを占めているので、アウトドアを活用しながら、広い意味でのクラフトワークを使った文化的なインドアコンテンツを充実させたいです。天候に左右されない点も良いですし、ワーケーションを含めた利用者の幅も広がると思います。また、クラフトに関わる職人や素材に関わる生産者などともつながりを深め、一緒に都心に向けて魅力を発信していくことも進めていきたいと考えています」

これまでよりも幅広い企業研修型ワーケーションの受け皿となる房総クラフトツーリズムのこれからが楽しみです。

この記事をシェアする